マルガレーテとかオフィストとかメフィストとかいろいろ書いたけど一番書きたいのはもちろんファウストについてで。
でもファウスト様への想いは強すぎてどこから書いたら良いのか何を書いたら良いのか…
ってぐだぐだしてる内にこれもタイミングを逃してしまいそうなので、思いついたところからつらつらと書きなぐってみたいと思いますw
時系列無視してwww
今ふと出てきた場面が、ファウストがアバレ達に襲われるシーン。
オフィストの真似して「なにこれすごぉい♪」とかも可愛くて好きだし、そういう萌え所シーンについては後でうざいくらいに語るとして(笑)
まずは物語を動かすような、ファウストの心の変化に焦点を当てて。
オサエに体の動きを封じられ、カスメに剣を奪われて、今まさにアバレによって斬り付けられようとしたその時
「お前たち卑怯だな!三人で寄ってたかってオレ一人をいたぶるつもりか!まるで無実の者に罪を着せるあしき権力者たちだな!男なら正々堂々戦えないのか!」
ファウストのピンチを救おうと剣を構えていたオフィストが、このファウストの叫びを聞いてフッとその手を緩め、ファウストたちを挟んで向こう側にいるリリスと目を合わせて「この者はもう大丈夫だ」とでも言うように静かに微笑みながら自らの剣を収める、このシーンが大好きでした。
物語の冒頭で「今まで俺は人に愛されたこともない、心から人を愛したこともない、友人もなく孤独に生きてきた」と言っていたファウスト。
きっと今までこんな風に、
何かに対して
必死になったことなんてなかったのかもしれない。
“火事場の馬鹿力”
窮地に追い込まれた時に発揮する、その人本来が持つ力
ファウストが自分自身でも知らなかった本当の自分がここに現れたような。
いや、メフィストと出逢い、新しい人生をやり直したいと願ったその時からか。
メフィストの台詞「お前の瞳に未来への欲が宿ったようだ」
あの時からきっと、それまでの自分とは決別して、『スバラシイ人生』の為に動き出したのだろう。
舞踏会で王女・マルガレーテと出逢い、メフィストにその仲を取り持って欲しいとお願いするファウスト。
頑なにそれを止めようとするメフィスト。
メフィストの目にはきっとこれから起こるであろう未来が見えていて…
それでも「やってみたい!」と力強く
言い放つファウストからは元の自信のなさみたいものは感じられず希望に満ち満ちていて。
マルガレーテと結ばれるのならこの国の王になってみせる!
この時のファウストは心から本気で言っていたとは思えないけれど
そんな大きなことが言えちゃうくらいファウストにとってマルガレーテとの出逢いは衝撃で
それはもしかしたら魂レベルで惹かれあった二人だから
前世(とは少し違うかもしれないけれど)では叶わなかった幸せな暮らしを
再び出逢えたお互いにとってこの二度目の人生で
今度こそ悔いのない様に生きよう、と
だからその後ヴァレンティン王子に捕えられ
王様によって極刑を言い渡されようとした時でも
「今は恐くはありません」
と真っ直ぐに前を見据えて言えたのは
マルガレーテに逢いたいと願いほんのひと時だけでも一緒に踊って幸せな時間を過ごしたり
ラナンキュラスを遣わせて想いを届けたり直接会いに行ったり
自分の気持ちに正直に行動してその時その時出来ることをやり切ることが出来たからなのかな
命を懸けての最期のお願いを聞き入れる代わりにヘレネを連れ帰ってくることを条件とする王様が
それが出来なかった時にはマルガレーテの命はない、と
その言葉を聞いたファウストの表情が、以前はただただ怒りと憎しみのみが表れていた様に見えていたけれど
舞台期間後半からそこに悲しみや憐みのような表情が見て取れて
お父様から裏切られようとしているマルガレーテの心に寄り添うようなやるせない気持ち、切ない気持ち、悔しい気持ちが
ファウストの中に宿っているように感じました
自分の窮地を切り抜けるために多数で自分一人をいたぶらんとするアバレたちを“卑怯”だと牽制し、メフィストから力を授かった後とは言えきっと今まで剣で戦った事なんてなかったファウストが必死の反撃で三人の攻撃を見事抑え。
それによってアバレたちがファウストを見る目が変わったから家来になることも快諾(ここの流れは初演の時のが好きだったけど)
そののちも、共に旅をし、共にヘレネと戦い、ファウストの人柄や本質に触れて心から信頼し、心を寄せるようになったアバレたち
ファウストが女性になってもなお“あなたこそ国王にふさわしい”と思い説得しにわざわざ出向いて来てくれた事からその忠誠心の強さが伺えます
女性になったファウストが得たもの…
私の解釈だけど“女性になる”と言うことは単に姿・形が女性になっただけではなく、心も女性になると言うこと
だからヘレネにも怪しまれずに近づく事が出来たし、マルガレーテの気持ちにも気付く事が出来た
いろんな解釈があると思うけど、女性になったファウストが気づいたと言う“マルガレーテの気持ち”とは、好きな人を想い、その人の無事を祈り、帰りを待つ…と言うとあまりに他力本願な感じだけど
あの時代のお姫様しかり、
男脳、女脳の特徴としてよく言われる特に家庭での役割の話、
“男は外に狩りに出掛ける”
“女は家を守り主を待つ”
だから男は方向感覚に優れ
女はコミュニケーション能力を身につける
女性ファウストの台詞にもあるように、マルガレーテに会いたい気持ちはあるけれど、ただただ生きていて欲しい
そして自身も、女であっても男であっても生きると言う事に変わりはないと気づいたから
女性となったファウストが遠く離れた場所にいるマルガレーテを想い
マルガレーテもまた旅立って行ったファウストを想ってそれぞれの気持ちを歌う
そこには同じ想いが重ねられ…
ただ、最後のファウストによる1フレーズ
《君をこの胸に 抱くまでは…》
それまでは女性らしく優しく歌っていたファウストの表情が、この部分だけはマルガレーテの為に生きる男の表情になっていたように見えました
…長々と好き勝手書いて来て、まだ一幕しか振り返れてないと言う( ̄□ ̄)
なんとなく切りが良いので一旦上げます(^▽^;
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